医療情報の収集、加工や分析などを行うベンチャー企業の医療情報総合研究所(JMIRI、東京都文京区、社長好本一郎氏)は、薬局から収集した処方情報を分析し、医薬品の処方動向などを提供するサービスを来月から開始する。製薬企業や医療関係者向けで、月・週単位で情報提供を行う。「JMIRI処方情報分析サービス」と呼んでおり、同社は営業活動や処方の改善などに役立つとしている。
サービス例としては、対象となる医薬品の処方動向では処方量、薬価ベース、医師数、患者数の動向などがまた、患者を軸にした処方動向では処方用量、併用例、中止例などが提供できる。収集した情報を、ニーズに応じて分析・加工して提供することも可能。月単位のデータを翌月に提供できるほか、週単位でも日単位でも可能だとしており、「情報の鮮度が高い」点が特長だという。
保険薬局や薬局チェーンから全国規模で収集したものを、患者名、医師名などの個人情報を予め削除してデータベース化していく。基礎となるデータベースは、今後1年間で処方件数にして1000万件規模以上に拡張する計画であり、データ規模としては「国内最大級を目指す」としている。