都内で開かれた設立社員総会
薬学教育評価機構(井上圭三理事長、帝京大学薬学部長)は16日、都内で設立社員総会を開き、▽機構細則▽2009年度事業計画案▽収支予算案について審議し、執行部提案通り承認した。これにより、薬学教育プログラムを評価し、薬学教育機関の教育の質を保証する国内初の第3者評価機関として、実質的なスタートを切った。高等教育の改革が求められる中、教育の質を維持向上させるための初の自主的な取り組みで、文部科学省からも学部教育評価の見本として期待されている。
同機構には、総会当日までに全国に74ある全薬科大学・薬学部と日本薬学会、日本薬剤師会、日本病院薬剤師会が参加した。今後、本格的な評価に先立つ「自己評価21」の実施、第3者評価実施要綱の策定、さらには評価者育成に取り組むことが決まった。
当面は6年制の薬学教育プログラムについて評価を実施することにしており、本格的な評価は6年制が完成する2012年以降に開始する方針だ。
設立総会を終えた井上氏は「相互に協力し合いながら、6年制学部教育が、社会から見て本当に良かったと言われるよう、少しでも役に立てばと願っている」と決意を新たにした。