大洋薬品工業は7日、先発品が供給停止となった場合、その代替製剤を供給する役割はジェネリック(GE)企業が担わざるを得ないことから、事前に生産体制を整えられるようにするため、先発品企業に対し、供給停止する場合は極力早く事前情報を開示してほしいとの意見を発表した。関係団体などに提出したものではなく、大洋が独自で意見を公表したもの。
同社によれば、原材料の入手が困難になった等の理由から先発品が供給停止となり、同社が代替製剤を供給したケースは、過去3年間で8成分12品目に上った。供給停止が突然に発生するため、GE企業が対応に苦慮するケースもあったという。
そのため大洋は、「製品供給停止が予測される場合は、供給停止企業は代替製剤の製造企業に対し、予め極力早期にその情報を開示し、代替製剤の供給が円滑に行われるよう斟酌されるべき」と、先発品企業側に提案すると共に、「代替製剤を供給し、医療現場のニーズを支えるのは後発品企業。そのような努力がされていることも評価いただきたい」と理解を求めた。