帝人ファーマと武田薬品は14日、痛風・高尿酸血症治療薬「TMX‐67」(一般名:フェブキソスタット)について、米国FDAから販売許可を取得したと発表した。約40年ぶりの新規痛風・高尿酸血症治療薬として、米国で「ウロリック」の製品名で販売される。
フェブキソスタットは、帝人ファーマが創製した新規キサンチンオキシダーゼ阻害剤。武田薬品の米子会社TPNAが米国での独占的開発・販売権を取得し、2004年12月にFDAに承認申請を行っていた。その後、追加第III相試験を求められていたが、昨年12月にFDAの諮問委員会から販売承認の推奨を受けていた。
既に昨年、欧州では導出先の仏イプセンが販売承認を取得している。
帝人ファーマは、米国でのフェブキソスタットの販売許可取得により、欧米における事業基盤が整ったとしており、今後さらに国際戦略製品として海外展開を強化する考え。また武田薬品も、1月に承認を取得した消化性潰瘍治療薬「カピデックス」に続き、「ウロリック」を投入することで、米国市場での新製品ラインナップをさらに拡充させる。