吉田雅司氏
マツモトキヨシホールディングスは13日、吉田雅司副社長が4月1日付で代表取締役社長兼COO(最高執行責任者)に昇格するトップ人事など、新たなグループ経営体制を発表した。松本南海雄社長は、代表取締役会長兼CEO(最高経営責任者)に就任する。同社で創業家以外からの社長は初めて。また、事業子会社マツモトキヨシについても、隼田登志夫常務が新社長に昇格する。
今回のガバナンス体制の移行に関して、マツキヨHDでは「今年4月からの次期中期経営計画のスタートに当たり、グループマネジメント強化、事業の拡大を目指すため、これまでの代表取締役1人によるグループ経営の運営体制から、2人の代表取締役による運営体制とした」としている。
これにより、4月以降は松本会長が最高経営責任者として、長期ビジョン達成に向けたグループ全体の舵取りを行い、グループの事業会社間における横断的な施策を実行していく。さらに、吉田新社長が持ち株会社の経営・事業執行の最高責任者として、中期経営計画に基づく各種施策を実行していく。
HDの新社長となる吉田氏は、70年に東京理科大薬学部卒業、日本ケミファを経て75年にマツモトキヨシ入社。薬粧事業本部営業部長、専務などを経て、08年4月からマツキヨHD副社長を務めている。同社では「長年にわたり営業全体を統括してきた経緯もあり、高い専門性・先見性を有していることから、経営者としての資質を存分に発揮し、業界における競争優位性を一層強めていける」などと、高い期待をかける。
隼田登志夫氏
子会社マツモトキヨシについては、松本社長が退任し、後任に隼田常務が新社長となる。隼田氏は79年に国学院大法学部卒業、同年マツモトキヨシに入社し、店舗運営部長、薬粧本部長、営業本部長などを経て、08年4月から常務・ファーマシー事業本部長。
4月1日付の主な人事は次の通り。
▽マツモトキヨシHD=会長兼CEO松本南海雄、社長兼COO吉田雅司、専務兼CFO(最高財務責任者、管理統括担当)成田一夫、専務営業企画・商品統括担当松本清雄、執行役員(関連事業部長)矢部一、同北嶋永一、同松本貴志、調剤推進部長兼商品部部長代理大串高雄、(2月19日付)執行役員内部統制統括室長兼経営企画部長小山由起夫、顧問大森哲夫、総務部長杉戸一雅
▽マツモトキヨシ=社長・営業統括・ファーマシー事業本部長隼田登志夫、専務事業推進本部長松本清雄、常務ドラッグストア事業本部長北嶋永一、取締役ドラッグストア事業本部副本部長松本貴志、取締役管理本部総務部長杉戸一雅、同小澤宏昭、常勤監査役大森哲夫、(退任)松本南海雄、吉田雅司、矢部一、(2月19日付)内部統制統括室長兼経営企画室長小山由起夫、顧問大森哲夫、管理本部総務部長杉戸一雅