2009年3月期決算の大手ジェネリックメーカー3社(沢井製薬、東和薬品、大洋薬品工業)の第3四半期業績(08年4月012月)が12日までに出揃った。各社とも増収増益で推移。昨年4月の診療報酬改定による後発医薬品調剤体制加算や処方せん様式変更などの後発薬使用促進策によって、市場が着実に拡大していることが窺える結果となった。
沢井製薬(9日発表)
売上高334億1900万円(前年同期比16・4%増)、営業利益38億6900万円(16・4%増)、経常利益37億8900万円(29・2%増)、当期純利益20億9200万円(32・8%増)となった。
通期の連結業績見通しは前回(08年8月8日)公表値と同じ、売上高450億円(19・6%増)、営業利益45億円(11・2%増)、経常利益42億円(23・1%増)、当期純利益23億円(32・3%増)を見込んでいる。
東和薬品(9日発表)
売上高266億7000万円(前年同期比13・7%増)、営業利益45億4400万円(15・3%増)、経常利益44億1000万円(7・7%増)、当期純利益25億4100万円(6・7%増)となった。
連結業績予想は前回(08年11月10日発表)をわずかに上回る水準で推移したため、売上高356億円(3億円増:前回発表値0・8%増)に上方修正。一方、急速な経済環境の変化に伴い、スワップ評価損や投資有価証券評価損の発生も踏まえ、経常利益は前回予想値から3億円減の57億円に、当期純利益は5億円減の32億5000万円に減額修正。通期は売上高356億円(前年比12%増)、営業利益58億円(9・7%増)、経常利益57億円(10・7%増)、当期純利益32億5000万円(20・7%増)の増収増益を見込んでいる。
大洋薬品工業(12日発表)
売上高319億9900万円(前年同期比13・4%増)、営業利益66億1700万円(13・4%増)、経常利益61億4200万円(14・2%増)となった。
物流体制の整備、情報提供、営業力強化による販売費・一般管理費が増加したが、売上増と売上原価率改正で吸収したため増益となった。通期は売上高425億2300万円(13・6%増)、経常利益68億4400万円(4・1%増)を見込んでいる。