2期目の会長を務める望月氏
薬事・食品衛生審議会は23日、厚生労働省内で総会を開き、望月正隆氏(東京理科大学薬学部教授)を委員の互選により会長に選出。会長代理に望月会長が岸玲子氏(北海道大学大学院教授)を指名した。2期目に入った望月会長は、国民の視点で審議を推進する方針を示した。総会終了後には薬事分科会も開かれ、望月氏が分科会会長に選出されると共に、会長代理には山口徹氏(虎の門病院長)が就いた。なお、食品衛生分科会は30日に開催される予定。
二期目の薬食審会長に選出された望月氏は、「国民の関心は有効かつ安全な医薬品、安全で安心な食品にあり、それらが1日でも早く、適切に国民の手に届くよう、国民の代表であるわれわれ委員が、それに応えるべく円滑な審議を進めていきたい」とあいさつし、協力を求めた。
また総会では、高井康行医薬食品局長があいさつし、「近年、国民の健康意識は高まり、特に医薬品や食品の安全性に対する関心が高まっている。審査体制に関しては、昨年アクションプログラムを作ったところ」などと述べ、体制整備を推進していることを紹介すると共に、「2006年度の薬事法改正を受けて、一般用医薬品の販売体制を含め全面的に改正され、今年6月に実施に移されるが、万全を尽くしたい」と述べた。
薬事分科会の各部会長は次の通り。
▽日本局方部会=早川堯夫(近畿大学薬学総合研究所長)▽副作用・感染等被害判定第一部会=飯島正文(昭和大学病院長)▽副作用・感染等被害判定第二部会=同▽医薬品第一部会=松井陽(国立成育医療センター病院長)▽医薬品第二部会=吉田茂昭(青森県中央病院長)▽血液事業部会=池田康夫(慶應義塾大学医学部教授)
▽医療機器・体外診断薬部会=笠貫宏(早稲田大学理工学術院教授)▽医薬品再評価部会=吉田茂昭▽生物由来技術部会=早川堯夫▽一般用医薬品部会=望月正隆▽化粧品・医薬部外品部会=溝口昌子(聖マリアンナ医科大学名誉教授)▽医薬品等安全対策部会=松本和則(獨協医科大学特任教授)▽医療機器安全対策部会=笠貫宏
▽指定薬物部会=望月正隆▽毒物劇物部会=大野泰雄(国立医薬食品衛生研究所副所長)▽化学物質安全対策部会=西島正弘(国立医薬品食品衛生研究所長)▽動物用医薬品等部会=赤堀文昭(昭和大学客員教授)
薬食審委員・総会
赤堀文昭(昭和大学客員教授)、阿南久(全国消費者団体連絡会事務局長)、飯島正文(昭和大学病院長)、池田康夫(慶應義塾大学医学部教授)、井部俊子(聖路加看護大学長)、大澤真木子(東京女子医科大学医学部長)、大野泰雄(国立医薬食品衛生研究所副所長)、大前和幸(慶應義塾大学医学部教授)
笠貫宏(早稲田大学理工学術院教授)、春日雅人(国立国際医療センター研究所長)、神山美智子(弁護士)、岸玲子(北海道大学大学院教授)、木津純子(慶應義塾大学薬学部教授)、黒木由美子(日本中毒情報センター中毒110番施設長)、宗林さおり(国民生活センター商品テスト部調査役)
竹嶋康弘(日本医師会副会長)、土屋文人(日本薬剤師会副会長)、寺本民雄(帝京大学医学部教授)、西島正弘(国立医薬品食品衛生研究所長)、早川堯夫(近畿大学薬学総合研究所長)、松井陽(国立成育医療センター病院長)、松本和則(獨協医科大学特任教授)、溝口昌子(聖マリアンナ医科大学名誉教授)
宮村達男(国立感染症研究所長)、毛利資郎(農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所プリオン病研究センター長)、望月正隆(東京理科大学薬学部教授)、山内明子(日本生活協同組合連合会組織推進本部長)、山本茂貴(国立医薬品食品衛生研究所衛生管理部長)、吉田茂昭(青森県中央病院長)、若林敬二(国立がんセンター研究所長)
薬事分科会委員
赤堀文昭、飯島正文、池田康夫、井部俊子、大野泰雄、笠貫宏、神山美智子、木津純子、黒木由美子、宗林さおり、竹嶋康弘、土屋文人、永井良三(東京大学大学院医学系研究科教授)、西島正弘、早川堯夫、藤田利治(情報・システム機構統計数理研究所教授)、本田佳子(女子栄養大学栄養学部教授)、松井陽、松本和則、溝口昌子、望月正隆、山口徹(虎の門病院長)、吉田茂昭