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【印ランバクシー・シンCEO】輸入停止措置に対処‐FDA認可施設の取得や米国への製造拠点移管も

2009年01月16日 (金)

ランバクシー・シンCEO
ランバクシー・シンCEO

 印ランバクシー・ラボラトリーのマルビンダ・シンCEOは15日、都内で記者会見し、米FDAによる同社ジェネリック医薬品の一時輸入停止措置への対応について、「新たにFDA認可施設を取得するか、製造拠点を米国に移管することを考えていきたい」との方針を明らかにした。一方で、FDAと継続的に協議を進めることで、米国での販売再開に向けた努力を進めていく考えを強調した。

 FDAは昨年9月、ランバクシーのインド国内工場2施設の製造工程に深刻な欠陥があるとし、同社製品約30品目の一時輸入停止を決めた。ただ、ランバクシー製品の安全性・有効性に関しては問題がないと結論付けていた。

 シンCEOは、「FDAが持っている懸念の中心は製造工程であり、われわれの製品の安全性・有効性については何ら問題はない」と強調した上で、最大市場である米国当局の懸念を重要視。「われわれは問題解決のために社内でチームを立ち上げ、専門家の支援も得ている。こうした努力をする中で、FDAと継続的に協議を進めながら、一刻も早く問題を解決していきたい」と述べた。

 一方で、販売再開に向けた解決策として、米国への製造拠点の移管、第三国の製造拠点を活用する方向性を探ると共に、FDA認可済みの製造工場を取得していく考えを明らかにした。シン氏は「われわれは指摘されている製造工程を強化するための努力をしているが、最も早く販売再開ができるのであれば、様々な方法を考えていきたい」と、早急な販売再開に意欲を示した。ただ、具体的なFDAとの協議スケジュールに関しては、「タイムラインを示すことは難しい」と明言を避けた。

第一三共・庄田社長‐印でオルメサルタン販売へ

第一三共・庄田社長
第一三共・庄田社長

 一方、第一三共の庄田隆社長は、「これまで第一三共とランバクシーは、単眼の価値観で世界市場を捉え、ビジネスを展開してきた」と指摘。両社の発想の違いが新たな価値創造の基だとし、「複眼で本当の色が見えるビジネスモデルのイノベーション実現をしていきたい」と改めて複眼経営の意義を強調した。

 その上で、インドと他の新興国において、英グラクソ・スミスクライン、ランバクシーと共同で高血圧治療剤「オルメサルタン」の販売を開始し、オルメサルタン事業の最大化を図っていく考えを明らかにした。

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