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厚生労働省が公表した「2008年人口動態統計の年間推計」では、癌による死亡者は前年より6532人増え、34万3000人と過去最高になった。
癌が脳卒中を抜いて、日本人の死亡原因のトップになったのは1981年のことで、それ以来増加傾向が続いている。2位は心疾患で18万4000人(前年より8461人増)、3位は脳血管疾患で12万6000人(1041人減)と推計している。
一方、出生数から死亡数を差し引いた人口の「自然増加数」は、出生数が109万2000人と07年の確定値に比べ2000人増えたが、死亡数が3万5000人増の114万3000人と、戦後最高を更新。差し引き5万1000人減となり、過去最大のマイナス幅になると推計している。
死亡数が増加した主要因は、高齢化の進展によるもので、人口の減少は2年連続。出生数の微増は、08年が1日多い閏年だったことが影響したという。ただ、出産期の女性人口は減っており、厚労省は「本格的な人口減少社会に突入した」と分析している。
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