ライオンは10月4日から、肌と衣類との摩擦で痒み・かさつきなどの不快感を感じやすい乾燥・敏感肌の人のための衣料用洗剤・柔軟剤シリーズ「ケアベール」をドラッグストアを中心に新発売する。同社ファブリックケア研究所と帝京大医学部、信州大繊維学部との共同研究で、衣類による摩擦が肌の痒み・かさつきを引き起こす一因となることを科学的に検証したことから、繊維表面のすべり性を高める新技術を開発し、商品化した。
敏感肌の人は皮膚のバリア機能が低下しているため、これまでも刺激が少ない衣服の着用が重要といわれてきたが、衣類による摩擦が肌の痒み・かさつきの原因となることを実証するデータはなかった。今回の実験により、布による摩擦が皮膚のバリア機能を低下させて“かさつき感”を引き起こすこと、感覚神経を増加させ皮膚上層まで伸長させて“痒み感”を起こすことを皮膚科学的に解明した。
この研究の知見を応用して開発された「肌ケア発想の洗濯」を提案する新シリーズが「ケアベール」で、皮膚科医により皮膚トラブル(乾燥・痒み)を有すると診断された乾燥・敏感肌の人を対象に一か月間、ケアベールを使用した衣料を着用し皮膚状態を判定した結果、乾燥・敏感肌の人も使用できることを確認した。
「ケアベール衣料用洗剤」は、同社独自の低刺激の複合洗浄成分MWAが皮膚汚れをすっきり落とし、洗浄成分が繊維に残りにくい。フローラルのほのかな香りで、無着色・無蛍光。
「ケアベール柔軟剤」は、同社独自のすべり性の高い柔軟成分HFS(新シリコーン)をナノレベルに乳化することで、衣類表面が均一にコーティングされ高いすべり性を実現し、肌と衣類との摩擦を低減する。吸水性がよく汗を吸収し、ムレやベタつきも防ぐ。フローラルのほのかな香りで、無着色。容量は衣料用洗剤、柔軟剤とも660mLで、価格はいずれもオープン。
発売は10月からで、詰替用は明年1月に発売予定。