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肝動脈の長期塞栓材「ジェルパート」が保険適用

2006年07月28日 (金)

 中央社会保険医療協議会は26日の総会で、C1区分(新規:技術料は認定され評価されているもの)の医療機器「ジェルパート」(保険適用希望者:アステラス製薬)と、E3区分(新項目)の臨床検査「βクロスラプス精密測定」(富士レビオ)の保険適用を承認した。

 ジェルパートは、多孔性ゼラチン粒子からなる動脈塞栓材で、肝細胞癌患者の肝動脈塞栓療法に用いる。数日から数週間にわたる長期閉塞効果を発揮し、最終的には溶けてしまう。現在、デンプン球を抗悪性腫瘍剤と共に肝動脈に投与し短時間の塞栓を形成するものや、血流の永久遮断を目的に使用する塞栓用コイルの機能区分はあるが、長時間の塞栓効果を持つ機能区分は設定されていないため、新機能区分として評価する必要性が指摘されている。

 類似機能区分を「血管内手術用カテーテル:塞栓用コイル」とし、暫定価格は1バイアル当たり1万4800円に設定して、8月1日から保険適用される。C1区分は年4回収載となるため、暫定価格は2カ月程度とされた。

 βクロスラプス精密測定は、骨粗鬆症のホルモン補充療法やビスフォスフォネート療法など、骨吸収抑制の治療効果判定や経過観察に使用するもの。測定方法はEIA法。

 既に保険適用されている尿中βクロスラプス精密測定と同一の物質を測定するが、尿検体の測定に比べ尿量の影響を補正する必要がなく、血清や血漿を検体とすることにより、他の一般的な検査と同時に行うことができる。点数は、内分泌学的検査(尿中βクロスラプス精密測定)を参考に、170点となった。判断料は、生化学検査(II)判断料133点が適用される。



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