英グラクソ・スミスクラインは26日(現地時間)、開発中のH5N1型インフルエンザワクチンの臨床試験データの概要を発表し、「免疫応答のレベルは、インフルエンザワクチンの認可に必要な基準を満たすか、もしくは上回るもの」だったとの見解を示した。数カ月内には欧州で承認申請ができる見通しだという。
発表によると、同社独自のアジュバント(免疫増強剤)を組み込んだワクチンでは、3.8μgの抗原で80%以上の被験者で免疫応答が認められた。同社は、「このような少量の抗原量で十分な効果を示すということは、これまでどのインフルエンザワクチンでも報告されていない」としている。
これは、18060歳の健康な成人400人を対象にベルギーで実施した臨床試験の中間解析結果。日本の臨床試験は未定だという。