アステラス製薬は18日、インド・ムンバイ市に販売子会社「アステラス・ファーマ・インディア」を設立したと発表した。2009年度からグローバル製品の免疫抑制剤「プログラフ」を投入し、インドでの販売活動を本格的に開始する。
インドの医薬品市場は、感染症治療薬を中心に約62億ドル(約5900億円)とも言われ、05年には物質特許制度も確立されるなど、知的財産権の制度も整備されつつある。こうした中、同社は昨年10月にインド駐在員事務所としてムンバイ事務所を設置し、市場環境を調査してきた。
今回、新たに設置したインドの販売子会社では、移植・免疫、泌尿器、感染症など、強みとする領域のグローバル製品を中心に販売活動を展開し、インド市場での事業基盤の確立を図っていく。
既に同社は、グローバル展開の一環として、アジア7地域(中国、香港、韓国、台湾、フィリピン、タイ、インドネシア)に販売子会社を設立しており、インドで8番目となる。インド市場への参入をきっかけに、さらなるアジアでの事業拡大を目指す考えだ。
アステラス・ファーマ・インディアの資本金は、1億6000万インドルピー(約3億2000万円)。
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