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日本ケミファの山口一城社長は26日、都内で行った記者との懇談で、ジェネリック(GE)薬の市場拡大テンポが予想より早まりそうな勢いであることから、新しい中期経営計画を1年前倒しで策定し、2007年4月にスタートさせることを明らかにした。柱の一つであるGE事業では、「リーディングカンパニーへの挑戦」と銘打ち、品揃え、流通、情報提供など事業基盤の強化を進め、単独成長により「(07年度から)203年で最低でも倍」と述べ、売上高200億円以上を視野に置いて取り組む考えを示した。
新中計の検討には着手しており、これまで同様、高尿酸血症・痛風治療薬「ウラリット」の拡大とGE事業の拡大が柱。新中計の対象期間、事業目標など内容は今後詰める。
GE事業では07年度目標の売上高100億円の次を見据えた取り組みを検討する。山口社長によると、品揃えを5割増しの150品目体制にすると共に、流通対策、MR増員や調剤薬局チェーンとの連携強化など情報提供といった事業基盤を強化する。提携や共同開発も積極的に進める。それらにより「病院市場でのナンバーワンシェア」の確立を目指す。