改正薬事法に伴う登録販売者制度の施行後、初めての登録販売者試験(第1回)が10月25日までに47都道府県で実施されたが、本紙の調査で、受験者総数は延べ6万0271人だったことが分かった。また、現在、四国4県を除く43都道府県が公表している試験合格者数の総計は4万人を超えた。
登録販売者試験は、10月25日の四国地区を最後に全ての自治体で初回試験が終了。受験地制限がないため受験者総数と合格者数はいずれも延べ人数となるが、全国で6万0271人が受験し、これまでの合格者は4万0444人で、合格率の全国平均は69・3%(四国地区を含まず)となった。
統一日程で試験を実施したブロック別の合格率は、北海道・東北52・2%(合格者数3115人/受験者数5969人)、関東・甲信越79・6%(1万5791人/1万9845人)、東海・北陸69・9%(5619人/8044人)、近畿・福井64・8%(7106人/1万0960人)、中国78・8%(3345人/4245人)、九州・沖縄58・8%(5468人/9302人)。
一方、都道府県別では、8割以上の合格率だったのは神奈川県84・5%(3265人/3866人)、山口県82・3%(704人/855人)、東京都82・2%(4297人/5223人)、広島県80・7%(1058人/1311人)、鳥取県80・2%(182人/227人)の5自治体。逆に4割台は岩手県43・0%(258人/600人)、山形県47・5%(187/394人)、沖縄県47・8%(297人/621人)となった。
試験の難易度とも関連する合格率は、関東・甲信越と中国地区で高い傾向にあった。一方で東北・北海道、九州の全自治体が、現在までの全国平均を下回るなど、合格率が低い結果となり、エリアごとの合格率の格差が明確になった。
今年度の第2回目の試験については、現在、全都道府県の約3分の1の自治体が試験を実施しない模様で、総受験者数は第1回試験を下回る可能性もある。