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仏サノフィ・アベンティスは、抗肥満薬「アコンプリア」(一般名:リモナバン)の欧州での販売を一時停止すると発表した。アコンプリアによる自殺など精神障害のリスクに関して、欧州医薬品審査庁(EMEA)から勧告を受けたもの。
アコンプリアは、2006年に欧州で承認を取得しして以来、欧州18カ国、メキシコなどで販売されており、既に世界で70万人の肥満患者が使用している。ただ、うつ病歴のない肥満患者に自殺などを引き起こす精神障害のリスクが指摘され、米国では昨年、承認申請が取り下げられている。
今回の一時販売停止は、これら精神障害リスクを踏まえ、欧州当局が勧告したもの。サノフィ・アベンティスによると、現段階で欧州以外での販売は継続するとしている。今後、各国当局との協議に基づいて対応を判断する。
欧州では現在、心血管リスクの高い2型糖尿病、非アルコール性脂肪肝炎の適応追加を目的に、アコンプリアに関する三つの第?相試験が進められている。日本でも、肥満・肥満を伴う糖尿病を適応症に第?相試験が進行中。
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