来年度の薬系大学・学部開設に向けて、既に設置を申請している兵庫医療大学のほか、[1]岩手医科大学[2]いわき明星大学[3]姫路獨協大学[4]安田女子大学――の4校が、19日付で薬学部の認可申請をした。特に問題がなければ、11月には大学設置・学校法人審議会による答申が行われる見込みで、来年度には薬学部が全国で71校となる可能性が高い。
今回の申請が認められれば、岩手県では初めての薬学部が設置され、福島県では2校目が開設されることになる。兵庫県は一挙に2校増えて5校となり、薬系大学の多い都道府県として東京(9校)、千葉(7校)、大阪(5校)に続く。また広島県は4校となり、愛知県に肩を並べる。
今回、薬学部設置を申請した4大学と、大学を新設する兵庫医療大学は、いずれも6年一貫。各大学の設置者、所在地、学科名・入学定員、学部長予定者は次の通り。
◇岩手医科大学:岩手医科大学、岩手県紫波郡矢巾町、薬学科160人、二井将光(元大阪大産業科学研究所長)
◇いわき明星大学:明星学苑、福島県いわき市、薬学科150人、田中晴雄(元北里研究所部長)
◇姫路獨協大学:獨協学園、兵庫県姫路市、医療薬学科120人、奥村勝彦(前神戸大学病院薬剤部長)
◇安田女子大学:安田学園、広島県広島市、薬学科130人、瀬山敏雄(同大家政学部教授)
◇兵庫医療大学:兵庫医科大学、兵庫県神戸市、医療薬学科150人、西原力(前大阪大学薬学部教授)