支払う医療費を少しでも減らそうと、ジェネリック医薬品の使用を考える患者が2割程度に達することが、多摩大学医療リスクマネジメントセンターの真野俊樹教授らが行った「患者満足度と患者のコスト意識調査」の概要で分かった。医療費が高いと感じている患者は過半数に上った。
この調査は、昨年11月から今年2月にかけ、公的・公立の14病院で3398名の患者に実施したもの。
支払っている医療費の自己負担としては、毎月5000円以上の患者が約4割を占め、その額が「高い」と感じている患者は54%と過半数を超えていた。なお、適切と答えた患者は4分の1であった。
医療費を減らすために、「病院を変更する・行く回数を減らす」という受診抑制を考えている患者が多くみられ、「後発品に変更してもらうように医師や薬剤師に相談する」など、ジェネリック医薬品を使用したいという患者も2割程度あった。また、「ビタミン剤などのサプリメント・健康補助食品・市販薬の購入を減らす」といった対応をとる患者も多かった。
さらに、ジェネリック医薬品をよく知っている患者では、ジェネリック医薬品を「処方して欲しい」が7割近く、聞いたことがあるという患者でも「処方して欲しい」は4割近くに上った。