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「薬剤師国家試験出題制度検討会」は、厚生労働省が示した合格基準について議論した。各領域で一定水準以上の能力を求めるため、合否基準は「総得点65%」を基本に、問題の難易を補正した実際の総得点以上とする方針を決めた。
また、必須問題、一般問題(薬学倫理問題、薬学実践問題)の「各科目全てが35%以上」も適当だとし、従来の2つの条件を踏襲するものとなった。
ただ、必須問題については、「薬剤師として相応しい最低限の知識と技能を有しているかを確認する問題」であるため、総合成績より高い70%を合否の水準とする方向になった。
禁忌肢の導入も検討された。禁忌肢は、患者の死につながったり、重篤な後遺症を残す可能性が高いなど、薬剤師として行ってはいけないような内容を含んだ問題で、ある一定数選んだ場合、不合格にする。ただ、薬剤師として禁忌とする対象の選定を慎重に行う必要があるため、導入については引き続き慎重に検討することになった。
また、出題数の増加や出題基準の見直しに伴い、試験問題の作成に当たり、さらなる体制強化の必要性を盛る込むことにした。
その中で、各領域に専門性を有する教職員、医療・医薬関係者、行政関係者などで構成する試験委員には、これまで以上に臨床に係る実践的能力を確認するに相応しい試験問題を作成することを求め、特に一般問題(薬学実践問題)の複合的な問題の作成には、各領域の関係者が複数で当たる必要があり、問題作成の初期の段階から共同で行うことが適当とした。
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