「笑いと健康学会(会長:澤田隆治帝京平成大学教授)」は8日午後1時から、東京御茶ノ水の順天堂大学有山登記念館講堂で設立総会を開き、引き続き午後2時半から第1回研究大会を開催する。設立総会は会員のみだが、研究大会は入場無料で誰でも自由に参加できる。
研究大会の第1部では澤田会長が学会活動への期待と展望を述べ、事務局からこれまでの「笑いと健康」についての医学的な研究論文の系統的分析が報告される。
第2部では、「笑い」が身体にどのような作用をもたらすか、その効果について測定する公開実験が行われる。ここでは、参加者有志10人に「アクティブトレーサー」と呼ばれる特殊な装置を付け、日本喜劇人協会会長の大村崑氏の特別講演や映像を楽しんでもらい、その際の心拍を測定して自律神経系の活動状態をリアルタイムで解析して、さらにその結果を研究者が分析し、直ちに説明するという画期的な実験が行われる予定だ。
現在、健康の中の笑いの意味を科学的に解明することは人々の生活に大きな成果をもたらすとして「笑いと健康」を科学的、実証的に考えていくために、同学会は設立された。メンバーには様々なジャンルの医療専門家や、お笑いのプロも参加しており、あらゆる角度から笑いと健康を検証していく。今後は、基礎医学、臨床医学などの検証実験を行い、医療として科学的な成果を挙げることが同学会の狙いだ。