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全国薬科大学長・薬学部長会議の2006年度総会が6月29日に開かれ、薬学共用試験センター特別会計などを含む06年度予算を承認した。また、CBTについては基礎・医療系、その他領域から全部で310題を出題することとし、年度内に第1回トライアルの実施を目指す方向が示された。
薬学共用試験センター特別会計については、06008年度の所要額を予備費も加味して約4億6000万円と見込んだ。1年分が1億5800万円に相当することから、薬系大学67校の負担額を逆算、各大学は「一律75万円」と「9000円に学生数を掛けた金額」の合計額を負担することにした。
「薬学共用試験センター」は、今秋にもNPO法人として設立される見込みである。既に6月初旬には、日本薬学会長井記念館の中に仮事務所を確保し、今年度から職員2名を配置することになった。
会議では、共用試験実施委員会の市川厚氏(武庫川女子大学)から、CBTの実施内容とトライアルについて方向性が示された。それによると共用試験CBTは、薬学教育モデル・コアカリキュラムと実務実習モデル・コアカリキュラムの各SBOに基づいて出題される。
領域別の出題数は、[1]ヒューマニズムとイントロダクション(10題)[2]物理系薬学(30題)[3]化学系薬学(40題)[4]生物系薬学(35題)[5]健康と環境(40題)、病気と疾病(105題)[6]薬学と社会(20題)[7]実務実習事前学習(30題)――という配分であり、全部で310題出題される。試験時間は、約100題ずつ3つのゾーンに分割、暫定的に各々120分ずつとし、1日で終えることを想定している。