日本薬剤師会は25日付けで、「硫化水素による自殺・事故発生について」都道府県宛に通知を出した。硫化水素を利用した自殺が相次ぎ、近隣被害が発生するケースも出ていることをうけて、大量購入者への注意を喚起するものとなっている。
通知は、イオウ含有入浴剤と酸性トイレ用洗剤を混ぜ合わせ、発生した硫化水素を吸引することで自殺を図る事案が全国で多数発生していることを受けたもの。
すでに1日付けの日薬ニュースでも大量購入者への注意を喚起している。しかしその後も同様の事案が相次いでおり、近隣住民への二次災害が発生するケースも起きている。また、北京五輪の聖火リレーで「硫化水素をまく」などの予告メールが長野市などに届いているという情報もある。
こうした状況を受け日薬では、[1]引き続き大量購入者に対しては、販売に当たって用途を確認するなど十分注意すること[2]不審な場合には販売を自粛する[3]該当製品をできるだけ購入者の直接手の届かない場所に陳列し、対面販売を行うこと””を呼びかけた。
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