ツムラは6月29日、今年10月1日に家庭用品事業を分社化する件に関する詳細を発表した。100%子会社であるツムラライフサイエンス(6月22日に設立、社長古賀和則氏)を承継会社とする吸収分割で、簡易分割方法で実施する。家庭用品事業の従業員は承継会社に転籍する。
家庭用品事業は2006年3月期に営業黒字化に転じたものの、主力である医薬品事業とは業態が大きく異なり、間接費用の負担軽減等による事業の継続と自立を強力に推し進めるため、3月に分社化を発表していた。バスクリン、日本の名湯などの入浴剤、インセント、モウガなど育毛剤のほか、浴室洗浄剤、ボディソープ等を製造販売しており、06年3月期の売上高は128億3400万円。ツムラライフサイエンス社では海外での事業分を除いた、これら家庭用品事業に関する権利義務を親会社のツムラより承継する。