関連検索: 中央社会保険医療協議会 新会長 遠藤久夫 土田武史
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中央社会保険医療協議会は23日、総会を開き、土田武史会長が任期満了に伴い7日付で退任したことから、新会長に遠藤久夫委員(学習院大学経済学部教授)を選出した。支払、診療の各側委員が、課題が多い中で経緯を熟知する遠藤氏が適任として推薦した。
就任にあたりあいさつした遠藤会長は、「星野会長のようないぶし銀の重厚な采配、土田会長のようなウイットに富んだ采配を振るうことはできないかも知れないが、愚直に意見を一つひとつ丁寧に受け、エビデンスを大切にしながら進め、必要な決断をする」と抱負を語った。
また、中医協改革により、診療報酬改定に及ぼす中医協の影響力が弱まっているのではないかとの指摘があることについて触れ、財政制約がある中では個別の点数が医療提供、患者の便益に影響するとし「適正な公定価格の設定について議論する中医協の役割は、むしろいままでになく重要になってきている」と反論。
さらに、検証部会の調査結果によって、一旦設定した診療報酬を修正することもできるようになり、「プラン・ドゥ・チェックのサイクルが機能している審議会は他にない」とも語った。
遠藤会長は委員に対し、活発な議論は問題点を知らしめる上で重要とする一方で、合意形成に向けては各側が不満を抱えつつも「十分な医療を受けられるようにする点では共通」と指摘。不満を最小化する「二方一両損」の姿勢で議論を導きたいとし、運営への協力を求めた。
また総会では、診療報酬基本問題小委員会、診療報酬改定結果検証部会、調査実施小委員会、薬価専門部会、保険材料専門部会の委員を決めた。
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