アストラゼネカは21日、乳幼児喘息治療に対する「パルミコート吸入液」の長期投与試験の結果を発表した。同試験は国内第III相試験(24週投与試験)に引き続き、最長168週まで同剤を投与した際の安全性評価を目的に実施された。
その結果、投与期間延長に伴う新たな副作用の発現や発現頻度の増加は認められず、成長抑制を示唆する臨床所見も見られなかった。このことから、同剤の長期投与が安全で有効な喘息治療薬剤であることが確認された。
パルミコート吸入液は、乳幼児に適応を持つ国内唯一の吸入ステロイド薬として06年9月に発売。喘息発作や咳の頻度、日常生活や夜間睡眠障害の改善に有効であることが確認されている。乳幼児気管支喘息患者では成長・発育の懸念もあったが、今回の試験で、同剤の長期継続使用の安全性が確認された。
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