■70%台は6都県に増加
日本薬剤師会は2007年7012月分保険調剤の動向(全保険)を取りまとめた。それによると受け取り率(分業率)は7月が55・5%で前年同月比1・3ポイント増、8月が55・6%で1・3ポイント増、9月は55・6%で0・8ポイント増、10月が57・6%で1・7ポイント増、11月が57・9%で1・1ポイント増、12月が59・7%で1・4ポイントの増加だった。都道府県別では東京と宮城が初めて70%を超え、70%台が6都県に上った。
処方せん枚数は7月が5578万9898枚(前年同月比2・9%増)、8月が5309万4085枚(1・8%増)、9月が5063万5336枚(3・9%減)、10月が6111万5130枚(8・7%増)、11月が5794万0009枚(3・2%増)、12月が6067万5547枚(2・4%増)だった。
調剤件数は7月が3969万6079件(3・5%増)、8月が3819万9912件(3・1%増)、9月が3708万6689件(0・6%減)、10月が4225万6308件(8・2%増)、11月が4098万6744件(4・1%増)、12月が4302万1547件(4・5%増)だった。
調剤金額は、7月が4018億9652万円(10・1%増)、8月が3980億8459万円(8・6%増)、9月が3700億3517万円(1・9%増)、10月が4376億6961万円(14・5%増)11月が4179億869万円(9・7%増)、12月が4495億219万円(7・9%増)だった。
都道府県別では、12月に東京(70・6%)と宮城(70・4%)が初めて70%を突破し、秋田(77・2%)、神奈川(75・4%)、佐賀(75・0%)、新潟(71・6%)と合わせて70%台が6都県となった。
全体の傾向をみると、9月に処方せん枚数、調剤件数・金額ともに大きく落ち込み、10月に再び上昇に転じている。これに対して日薬では、9月に連休が重なり実診療日数が少なかったことと、それによる反動が10月に現れたのではないかと分析した。