キリンファーマは、10月に発足する協和発酵との合併新会社「協和発酵キリン」の中長期的な成長を視野に、研究開発組織の再編成を進める。
まず、2009年4月を目処に開発研究所(前橋市)の機能と探索研究所(高崎市)の一部機能を、10月に新設する「協和発酵キリン富士リサーチパーク」(静岡県駿東郡)に移転する。さらに10011年にかけて、探索研究所の一部機能とフロンティア研究所(高崎市)の機能を、10月に新設する「協和発酵キリン東京リサーチパーク」(町田市)に移転する。
一方、10月に新設する「協和発酵キリンバイオ生産技術研究所」(高崎市)には、両社が保有する抗体など、新規バイオ医薬品の生産技術開発機能、治験薬製造機能を集約することにしている。
今回の研究開発組織の再編成によって、「協和発酵キリン東京リサーチパーク」は、抗体医薬品を中心とした新規バイオ医薬品の創製と、画期的医薬品の継続的な創出を可能とする新たなバイオ技術の開発を担うことになる。
「協和発酵キリン富士リサーチパーク」では、新規合成医薬品の創製と、新薬候補物質を臨床試験段階に進める開発研究の役割を担い、「協和発酵キリンバイオ生産技術研究所」は、抗体など新規バイオ医薬品の治験薬生産と共に、世界トップクラスのバイオ医薬品生産技術の確立に取り組むことになる。
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