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橋本嘉幸氏(前共立薬科大学理事長、慶應義塾常任理事、東北大学名誉教授)が1日に逝去した。77歳だった。通夜は4日午後6時から、葬儀・告別式は5日午前11時半から、東京都台東区の寛永寺輪王殿で行われる。喪主は妻の敬子氏。葬儀委員長は笠原忠慶應義塾大学薬学部長が務める。
橋本氏は1953年に東京大学医学部薬学科を卒業後、62年から75年まで東京生化学研究所主任研究員を務めた。同年4月からは東北大学薬学部教授、薬学部長、佐々木研究所所長などの要職を務め、99年7月からは共立薬科大学理事長に就任、慶應義塾大学との合併に尽力。奇しくも共立薬大が慶應大薬学部に生まれ変わった今月1日、慶應義塾常任理事の職を最後に逝去した。
橋本氏の主な研究業績は、身体の細胞による癌細胞破壊のメカニズム研究など、癌の免疫研究。また、化学発癌物質による発癌メカニズムの研究において多くの新知見を発表。特に膀胱発癌の実験的研究及び免疫学、殊にモノクローナル抗体の医学・薬学への応用研究において優れた業績を挙げ、97年には日本癌学会吉田富三賞、06年には瑞宝中綬章を受賞している。
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