仏サノフィ・アベンティスは、大型化を期待する抗肥満薬「アコンプリア」(一般名:リモナバン)の承認をEU加盟全25カ国で取得し、7月の英国を皮切りに順次発売していくことになった。同剤は、脳神経組織に存在するカンナビノイド1(CB1)受容体を阻害することで食欲などを抑制する。
適応は、同社によると「2型糖尿病や脂質代謝異常といった肥満に関連した心血管及び代謝性疾患のリスク因子を持つ肥満の患者さん(BMI値30以上)、過体重(同27以上)の治療で、食事療法や運動療法の補助療法として使用される」。20mg錠を1日1回投与する。
世界4500人の患者を2年間に渡って調査した臨床試験「RIO」では、体重、ウエスト径、糖尿病の指標となるHbA1c、中性脂肪を有意に減らした。それらデータに基づいて承認となった。
7月に英国で発売し、今年後半からデンマーク、アイルランド、ドイツ、フィンランド、ノルウェーで販売を始める計画。米国では承認申請中、日本ではPIIbにある。