国際ジェネリック医薬品連合(IGPA)の第9回年次総会が、19日から21日までモナコで開かれ、1つの新薬で複数の特許を出願し製品寿命を引き延ばす動きや、日米で新薬データ保護期間の延長が検討されていることについて、各国のジェネリック医薬品業界から危機感が表明された。また薬事規制では、バイオジェネリック(GE)が焦点となった。
これは幹部が総会に参加した医薬工業協議会が、23日に発表した総会報告の中で明らかにしたもの。総会には世界30カ国から約400人が参加した。
知的財産問題では、「一つの製品に関していくつもの特許を出願し、製品寿命を長引かせようとする動きが目立っているとの報告があった」とした。また、データ保護期間の延長については、カナダでは8年、米国では特定の製品について5年から10年への延長、米国の自由貿易協定(FTA)交渉での5年+3年の主張、日本ではデータ保護期間を現行の6年から8年に延長することが検討されていることが報告され、業界から危機感が表明されたという。
ただIPGAは、各国ごとに対応すべき課題とし、組織で対応する動きは示していないという。