国立感染症研究所が18日に発表した感染症週報第5週(1月28日02月3日報告分)によると、A型溶血性レンサ球菌咽頭炎の患者数が増え続けている。この咽頭炎は冬季に子供に流行し、発熱、のどの痛みなどの症状が現れる。例年通りの流行パターンであれば、3月頃までさらに感染者が増えるとみられる。
5週では、定点観測している医療機関一施設当たりの患者数は2.02人で、第1週の約4倍。過去5年間の平均1.502.0人未満を上回っている。地域別では富山、茨城、山形が4.0人前後と多い。
感染研によると、この咽頭炎は家庭や学校などの集団感染も多い。治療には抗生剤の投与、予防は患者との濃厚接触を避けるほか、手洗い、うがいなど。
一方、インフルエンザも増え続け、17.62人と前週の今シーズン最高を更新、地域的にも増え続けていることから注意を呼びかけている。
そのほか、冬季に流行するノロウイルスなどによる感染性胃腸炎は、一時大きく増えたが、最近は横ばいで推移している。
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