関連検索: アストラゼネカ ジョンソン・エンド・ジョンソン メルク ワイス イーライリリー ブリストル・マイヤーズ・スクイブ
【英アストラゼネカ】
売上高は、米バイオイミューンの買収による売り上げ増と主力品の堅調な推移によって、7%増の295億5900万ドルとなった。
主力のプロトンポンプ阻害剤「ネキシム」は、ジェネリック医薬品の激しい攻勢によって2%減の52億1600万ドルとなったが、抗精神病薬「セロクエル」が15%増の40億2700万ドル、高脂血症治療薬「クレストール」は33%増の27億9600万ドルと大幅に伸長。配合喘息治療薬「シンビコート」も22%増の15億7500万ドル、吸入ステロイド薬「パルミコート」は10%増の14億5400万ドルと好調に推移した。
癌領域では、乳癌治療薬のアロマターゼ阻害剤「アリミデックス」が10%増の17億3000万ドルと牽引した。分子標的薬剤「イレッサ」は横ばいの2億3800万ドルだったが、日本で4%増、中国では24%増とアジアで好調に売り上げを伸ばした。
【米ジョンソン・エンド・ジョンソン】
売上高は、医療機器・診断薬部門、医薬品部門が共に伸長し、14・6%増の611億ドルと二桁成長を達成。純利益も8・6%増の121億ドルとなった。
医薬品部門の売上高は6・9%増の249億ドルで、長時間作用型の抗精神病薬「リスパダール・コンスタ」の堅調な推移、抗精神病薬「インベガ」の新投入、抗てんかん剤「トパマックス」、多発性骨髄腫治療薬「ベルケード」、AD/HDを適応症とする中枢神経刺激薬「コンサータ」の好調な販売が牽引した。
【米メルク】
主力品が順調に伸び増収を確保したが、COX‐2阻害剤「バイオックス」訴訟の和解契約費用などが影響し、大幅な減益となった。
売上高は7%増の241億9700万ドル。主力のアレルギー治療薬「シングレア」は19%増の43億ドル、降圧剤「コザール/ハイザール」は6%増の34億ドルと順調に推移。新投入したDPP‐4阻害剤「ジャヌビア」が6億6800万ドル、子宮頸癌予防ワクチン「ガーダシル」も15億ドルと好調な滑り出しとなった。
シェリング・プラウと共同販売している高脂血症治療薬「ゼチーア」「バイトリン」は、合わせて34%増の15億ドルと好調だったが、1月には両剤が関わるENHANCE試験結果の扱いに対し、米ニューヨーク州司法長官から召喚令状を受け取っている。
純利益は、「バイオックス」訴訟関連費用の追加引当金などが響き、26%減の32億7500万ドルと大きく落ち込んだ。
【米ワイス】
降圧剤「インデラル」がジェネリック医薬品の攻勢で売り上げ減となったものの、多くの主力製品が二桁成長と好調で、10%増の224億ドルとなった。
主力の抗リウマチ薬「エンブレル」は、引き続き堅調に売り上げを伸ばし、独占販売権を持つ米国・カナダ以外の国で36%増の20億4500万ドルと大幅な売上増を達成した。また、小児用肺炎球菌ワクチン「プレベナー」も24%増の24億3900万ドルと牽引。栄養管理製品も20%増の14億4300万ドルと二桁成長を支えた。
【米イーライリリー】
主力製品が好調で、売上高は19%増の186億3400ドル、純利益は11%増の29億5300万ドルと二桁の増収増益となった。
主力大型製品の抗精神病薬「ジプレキサ」は9%増の47億6100万ドルと堅調に推移。
抗癌剤「ジェムザール」は13%増の15億9200万ドル、インスリン製剤「ヒューマログ」は13%増の14億7500万ドル、抗うつ薬「シンバルタ」は60%増の21億0300万ドルと大幅に伸長した。
また新製品も、勃起障害治療薬「シリアス」が25%増の12億1600万ドルと好調で、売り上げ増に貢献した。
【米ブリストル・マイヤーズ・スクイブ】
主力の抗血小板剤「プラビックス」が盛り返し、売上高は12%増の193億4800万ドル、純利益は36・6%増の21億6500万ドルと二桁の増収増益に転じた。
医療用医薬品事業は、12・7%増の156億2200万ドル。主力大型製品の抗血小板剤「プラビックス」は46%増の47億5500万ドルと、前年同期の二桁減から大幅増に転じた。抗精神病薬「アビリファイ」も29%増の16億6000万ドル、降圧剤「アバプロ/アバライド」も10%増の12億0400万ドル、抗HIV薬「レイアタッツ」は21%増の11億2400万ドルと主力製品が順調に推移。抗癌剤「アービタックス」は6%増の6億9200万ドルと堅調で、63%減となった高脂血症薬「プラバコール」の減収分をカバーした。
- 海外主要製薬企業の07年度決算”米国勢は軒並み二桁成長、欧州勢は明暗が分かれる 1
2008年02月19日
関連検索: アストラゼネカ ジョンソン・エンド・ジョンソン メルク ワイス イーライリリー ブリストル・マイヤーズ・スクイブ