非定型抗精神病薬「エビリファイ」(一般名:アリピプラゾール)が、優れた治療効果をもたらす薬剤に贈られる仏のプリ・ガリアン賞を受賞した。
同剤は、副作用を軽減し、統合失調症の治療効果を高めたといわれ、非定型抗精神病薬としては代表的な薬剤で、2002年11月に米国で承認、世界45カ国以上で販売され、1500億円以上の売り上げがある。日本では6月8日から発売された。
大塚製薬は、基礎研究者として同剤の開発の中心的な役割を果たした同社の菊地哲朗博士のコメントも併せて発表した。「途中であきらめずに20年以上の渡り、研究が継続できたことが、この新しい薬剤の発見につながったと思う。エビリファイが精神疾患を抱える世界中の多くの人々にとって、新たな治療の選択肢となることを望んでいる」。
なお、同賞は昨年は多発性骨髄腫治療薬ボルデゾミブ注射剤が受賞している。