救心製薬は、循環器系・神経系に働く生薬を配合し、息切れや動悸、気つけに優れた効果を発揮する、ミニカプセルタイプの生薬製剤「救心カプセルF」(第2類医薬品)をリニューアル発売した。構成生薬数(8種類)はこれまでの「救心カプセル」と同じだが、血行促進作用のある「サフラン」と、自律神経のバランス調整作用も併せ持つ「ロクジョウ」を新たに配合。自律神経の乱れや血液循環の滞りなどで、体の不調が現れやすい40~50代層の女性をメインターゲットに、処方を刷新した。
ホルモン分泌の低下は40歳を過ぎた頃から起こり始め、多くの人のホルモンバランスは“大人の思春期”ともいわれる50歳前後で大きく乱れる。こうした体の変化に加え、女性は家事や子育ての負担の高まり、介護の始まり、職場での責任増大など、40~50代は人生の中でも大きな変化が訪れる時期の一つといえる。その結果、自律神経のバランスが乱れ、血液循環の停滞を招いて、様々な不調を自覚するようになる。
同社は昨年、40~50代の男女410人を対象に、「救心カプセル」のコンセプト調査を行った。これは同品の製品特徴(動悸や息切れ・めまいなどに優れた効果、1回1カプセルで小粒、8種類の生薬の働き、飲みやすいミニカプセル、自律神経のバランスを整える、全身の血の巡りを良くする等)を説明する文を提示し、フレーズごとに評価を聞いたもの。それによると、総じて男性よりも女性の方が「救心カプセル」に高い興味を示していたが、特に動悸や息切れ、めまいなどを説明した項目に対して「魅力を感じる」(とても魅力的、やや魅力的の合計)と答える割合が高かった。
このような“大人の思春期”年代の変化に着目して処方をリニューアルした「救心カプセルF」は、3カプセル中にセンソ5mg、ゴオウ4mg、ロクジョウ末5mg、ニンジン25mg、サフラン末4.5mg、真珠7.5mg、リュウノウ2.7mg、動物胆8mgを配合。これら8種類の生薬の働きで、精神的な緊張や軽い運動などでハアハアと息が切れて息苦しくなった時、心臓のドキドキを強く感じた時や脈が速くなった時などに優れた効き目を現す。
さらに、身体がだるくて気力が出ないような時や、暑さなどで頭がボーッとして意識が低下したり、立ちくらみやめまいがした時の気つけにも効果を発揮する。カプセルは胃の中ですぐに崩壊し、薬効成分が速やかに吸収される。薄いピンクの小さなカプセル剤で、服用しやすく、PTP包装なので携帯にも便利。大人(15歳以上)1回1カプセルを1日3回服用する。税別希望小売価格は、10カプセル1500円、30カプセル4100円。
同社では「救心カプセルF」のイメージキャラクターに、男性層はもちろん、女性層からの人気も高い女優の村井美樹を起用。新聞・雑誌、WEBなど様々なメディアを組み合わせて、同品を積極的にアピールを行っていく考え。さらに、生薬製剤「救心」および「救心錠剤」のマス広告も展開し、シリーズ全体で店頭販促をバックアップしていく。