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ロシュ・ダイアグノスティックスの小川渉社長は6日、都内で会見し、DNAマイクロアレイ分野に本格参入する方針を明らかにした。2008年度はライフサイエンス研究支援に積極的な戦略投資を行い、前年度比24%増の大幅な成長を達成したい考えだ。
診断薬業界が低迷を続ける中、同社の07年度売上高は、前年度比1・9%増の401億円となった。病院検査部向けの免疫検査分析装置「コバス6000」、血液凝固モニタリング検査の簡易装置「コアグチェックXS」など、昨年投入した新製品が成長を支えた。
今年度は、前年度比3%増の413億円を売上目標に掲げており、その牽引役をライフサイエンス研究支援ビジネスと位置づけた。小川氏は「マイクロアレイビジネスに新規参入し、戦略的な投資を行っていく」との考えを強調。成長戦略の中心事業に据えていく方針を明らかにした。
実際、07年度は33億円だったAS(研究用試薬・機器)事業の売上実績に対し、今年度は24%増の41億円と大幅な成長を目指す考えだ。8億円増のうち5億円は、DNAマイクロアレイなど新規参入分野の売上を見込んでいる。
4月からは特定健診・保健指導が開始され、潜在患者の掘り起こしによる簡易検査(POCT)、血糖自己測定(SMBG)製品の需要増加も期待されている。特定健診の実施は160億円ほどの市場拡大効果があると見られているが、中長期的な戦略としては、ライフサイエンス研究支援ビジネスを重視した格好だ。
また今年度は、高感度DNAマイクロアレイやリアルタイム細胞分析システムなど、昨年度を上回る12品目の新製品投入を予定しており、売上目標の達成に向けて一層の攻勢をかける。
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