日本イーライリリーのパトリック・ジョンソン社長は、15日に都内で記者会見し、昨年売上が前年比3.1%増の2432億円と8年連続で成長率3位以内を達成した日本事業を振り返り、「主力品の抗精神病薬『ジプレキサ』や骨粗鬆症治療薬『エビスタ』で、ジェネリック医薬品による影響があったものの、3%増を達成することができた」と高く評価した。新薬開発についても、14年に掲げた「23年までの10年間で20の新製品承認」という目標に順調に進捗していることを報告し、「既に5製品を上市しており、20年に売上トップ10に入れる状況にある」と語った。
同社の昨年度売上は、15年以降に発売・適応追加された製品が成長を牽引した。抗うつ薬「サインバルタ」は疼痛の適応追加で36%増の416億円、抗癌剤「サイラムザ」は胃癌適応追加でほぼ4倍の289億円となったほか、糖尿病領域ではインスリングラルギンのバイオ後続品が4.6倍の31億円、GLP-1受容体作動薬「トルリシティ」やSGLT2阻害薬「ジャディアンス」も大幅に伸長し、国内売上ランキングでは12位に浮上した。
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