エーザイは、他社が相次いで開発に失敗している次世代アルツハイマー型認知症(AD)治療薬の実用化に挑むと共に、介護現場でのニーズに対応した機器やアプリケーションの提供を通じて地域包括ケアの多職種連携に参入し、“製薬”の枠を超えた総合的なADソリューション企業を目指していく。内藤晴夫CEOは10日、都内で記者会見し、「われわれは、認知症のあらゆる側面でその解決策を提供し、世界をリードする使命を担っている」と語った。
ADの治療環境をめぐっては、認知障害が認められる以前の行動障害や睡眠障害といった、10~20年前に遡った病勢進行が確認されており、早期AD患者向けの治療薬や診断が必要とされている。エーザイでは、治験の条件に合った被験者の選定や症状に応じた至適用量の探索に取り組む。
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