ファイザー日本法人の梅田一郎社長は8日、都内で記者会見し、2016年度売上高が7.4%減の4737億円と11年度以来の5000億円を下回った業績について、「ジェネリック医薬品の浸食で長期収載品が厳しかったこと、主力品の末梢性神経障害性疼痛治療薬『リリカ』の拡大再算定など薬価引き下げが影響した」との認識を示した。今年度は5品目以上の承認を目指し、売上の現状維持を図る方針だ。
同社の昨年度業績は、IMS調査の国内販促会社売上ランキングでは首位、販売会社では5位と昨年と同じポジションを維持したが、マイナス成長の年となった。その一方で、過活動膀胱治療剤「トビエース」や抗癌剤「インライタ」などの主力品は順調に推移し、免疫抑制剤「タクロリムス」を含むファイザーブランドの後発品が伸長した。
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