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患者参加型の血友病治療へ‐バイオベラティブ・ジャパン 笠本社長に聞く

2017年03月09日 (木)

サポート資材を開発‐今後はデジタルとも融合

笠本社長

 米バイオジェンから血友病事業を分社化して設立されたバイオベラティブの日本法人として、2月に発足した「バイオベラティブ・ジャパン」は、血友病治療薬の定期補充療法の普及に向け、患者が自発的に治療に取り組む“患者参加型”の治療サポートを強化する。代表取締役社長に就任した笠本浩氏は、本紙のインタビューに応じ、「定期補充療法に適した患者さんに対して、最適な治療を受けていただくための仕掛け作りが、まだ追いついていない」と述べ、医師と患者間のコミュニケーションを円滑にし、両者が話し合って治療方針を決定するプロセスが血友病領域で必要と指摘。治療方針などが書かれた6種類の患者向け資材を同社が独自に作り、受診時に患者が症状に合わせて自分で資材を選択し、治療方針を共有していく患者サポートサービスも開始したことを明らかにした。

 血友病領域に特化したバイオベラティブ・ジャパンは、バイオジェンが営業・マーケティング戦略などを考慮して事業計画を検討した結果、バイオジェンは変性疾患、バイオベラティブは血友病と専門領域に特化した会社に分社化し、新たなスタートを切った。笠本氏は、「それぞれの課題に100%リソースを注ぐことができる。血友病に特化した製薬会社はわれわれだけであり、その責務も大きい」と抱負を述べる。


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