学術誌も充実に向け改革
日本薬学会の次期会頭に今月就任予定の奥直人静岡県立大学大学院薬学研究院長は、本紙のインタビューに応じ、若手会員の発表機会を増やすため、部会と支部の活動を活性化させていく方針を語った。会員数減少や国際化の課題に継続して対応すると共に、学術誌の改革にも取り組む。奥氏は「研究や教育を含めた全ての薬学のベースが薬学会であり、薬学のアイデンティティーとして入会してほしい」と呼びかける。若者に対する薬学の啓発を進めることにより、将来の薬学会を担う基盤となる人材育成にも取り組み、こうした活動によって薬学の活性化につなげたい考えだ。
来年度から任期2年の会頭に就任するに当たって、奥氏は「まず全体の会員数減少を何とか食い止めたい。国際化も次のステップとして、外国人会員のメリットを考えていくと共に、学術誌の改革にも取り組みたい」と抱負を語る。薬学系の学会が増加している現状にあって、会員数の減少が大きな課題となっているが、奥氏は「薬学会がベースにあって、その上に様々な専門学会があるという意義の違いを理解してもらい、薬学全体のアイデンティティーとして入会してほしいということはアピールしていきたい」との考えを示す。
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