外資製薬大手とモデル作成へ
山口大学病院薬剤部と外資系大手製薬会社は、既存の医薬品情報を医療従事者らが有効に活用できる仕組みの構築に向けて討議を重ねている。高度な検索機能を設けたウェブサイトや人工知能による音声応答など最新のIT技術を活用した体制を製薬会社が整備し、各種医薬品情報の中から医療従事者らが欲しい情報をすぐに取得できるようにしたい考え。コンセプトを固めて年内に実証実験を行い、その効果を検証した上で、本格的な稼働につなげる計画だ。
製薬会社は、添付文書やインタビューフォームに加えて、「使用上の注意」の解説、概要付きRMP、くすりのしおり、患者向け医薬品ガイド、患者向け資材などの各種医薬品情報を作成。これらの情報を印刷して医療従事者らに配布したり、電子化したPDFファイルを自社のウェブサイトで提供したりしている。紙と電子、いずれにしても冊子体にまとめて提供するだけにとどまっており、その後の具体的な活用方法は医療従事者に委ねているのが現状だ。
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