政府の「ゲノム医療実現推進協議会」が15日に開かれ、ゲノム医療の実現に向けた対象疾患の考え方として、診断・治療を目指す第1グループ、予防を目指す第2グループの考え方に加え、さらに長期の基礎研究が必要なグループや5年以内に医療実用化が見込めるグループなど、三つのステージ別に分類して進捗管理を行っていく方針を了承した。抗癌剤の副作用予測診断をはじめとする臨床研究の開始など、2020年の達成目標に向け出口を明確にすると共に、進捗に応じて柔軟なゴールを設定していく。
同協議会の中間まとめでは、ゲノム医療の対象疾患について、医療への実利用が近い疾患領域であり、着実に推進する必要がある「第1グループ」と、多くの国民が罹患する一般的な疾患への対応にゲノム情報等を応用する「第2グループ」に整理され、健康・医療戦略推進本部が決定した計画では、20年に発癌予測診断や抗癌剤の治療反応性などに関する臨床研究の開始、認知症領域のゲノム医療に関する臨床研究の開始など達成目標が打ち出されている。
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