産業技術総合研究所と日本板硝子、ゴーフォトンは共同で、持ち運びのできる「モバイル遺伝子検査機」(小型・軽量リアルタイムPCR装置)の開発に成功した。適切な前処理と高速試薬の組み合わせで、専門施設外で迅速に行えるため、食品衛生、感染症予防、環境汚染調査など幅広い分野での活用が期待できる。現在、試作機は研究機関、大学向けには試験的に供給し実地検証を開始しているが、発売は日本板硝子が年内を目標に開発を進めている。
今回、産総研は、遺伝子検査方法の中で最も普及しているPCR法に着目し、薄く小さなプラスチック基板にマイクロ流路を作製し、そこに試料を注入して高温・低温の領域間で試料を高速に移動させることにより遺伝子を増幅させ、蛍光で検出する原理を開発した。
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