調剤の財源、中医協外で議論を
日本薬剤師会の石井甲一副会長は9日の定例会見で、厚生労働省が8日の中央社会保険医療協議会に提示した調剤費の分析結果を踏まえ、診療側委員から「調剤技術料の伸び」を問題視する発言があったことに反論した。
厚労省が診療種別に「医療費の伸び」の要因分析を行った資料で、入院医療費・入院外医療費が「高齢化」で説明できるのに対し、調剤医療費は「高齢化」よりも「その他の要因」が大きく影響していると説明していることを踏まえ、中医協では、診療側委員が「調剤技術料が伸び続けていることが要因の一つ」などと指摘した。
石井氏は、処方箋枚数そのものが「増えている」ことから、「その伸びを補正すれば、それほど調剤技術料の伸びは、医科に比べて大きいとは言えない」と説明。「調剤だけが儲かっているわけではない」と強調した。
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