エーザイは、主力の抗癌剤「レンビマ」(一般名:レンバチニブ)の価値最大化に取り組む。肝細胞癌の一次療法を対象に、レンビマと標準療法のソラフェニブと比較した第III相試験「304試験」では、全生存期間における非劣性を示し、主要評価項目を達成。6月までに同適応で日米欧申請を目指す。
レンビマの2016年度第3四半期売上は、前年同期比でほぼ2倍の151億円を達成した。甲状腺癌では50カ国以上で承認を取得し、腎細胞癌の二次療法でも欧米で適応追加を取得し投与が始まっている一方で、腎細胞癌の二次療法については、免疫チェックポイント阻害剤の参入もあり、「競合が激しく、シェアが想定よりも下回っている」という状況だ。米国ではノバルティスと共同販促を進め巻き返しを図っている。
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