厚生労働省は1月30日、抗微生物薬適正使用の手引きのたたき台を、厚生科学審議会の作業部会に示した。鼻水や喉の痛み、咳や痰によるウイルス性の急性気道感染症のうち、いわゆる“かぜ”には抗菌薬投与を行わないことを推奨した。急性鼻副鼻腔炎に対しては、中等症と重症の場合のみアモキシシリンを5~7日間内服する抗菌薬投与の検討を推奨した。
手引きは、外来診療を行う医師などに抗微生物薬が必要な状況、必要でない状況を判別できるよう診療を支援することを念頭に置いた内容とし、不必要な抗菌薬が処方されていることが多いとみられる急性気道感染症、急性下痢症に焦点を当てたもの。総論と各論で構成されている。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。