根拠に乏しい過剰な医療の見直しを呼びかける米国発祥のキャンペーン「Choosing Wisely」(賢明な選択)が、世界的に注目を集めている。米国では、理念に賛同した各臨床系専門学会から計400以上の「無駄な医療」リストが示された。それを参考に医療者と患者が対話を深めて、患者にとって本当に役立つ医療を賢明に選択することを呼びかけている。日本でも昨年10月、活動を主導する任意団体「Choosing Wisely Japan」が発足した。今後、幅広く啓発活動を展開したり、リストの提示を各学会に促したりし、医療者と患者の意識変革を推進したい考えだ。
「Choosing Wisely」は、米国内科専門医機構財団(ABIM)が2012年から開始したキャンペーン活動。ABIMが02年に策定した医師憲章の精神を実現すべく毎年開催しているフォーラムのタイトルに11年、このキャッチフレーズが盛り込まれた。翌年から、それを冠に掲げたキャンペーン活動が本格的に始まった。
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