薬学発のシンクタンク目指す
城西大学は、大学院薬学研究科に修士課程の「医薬政策管理分野」を新設し、4月から講義を開始する。医薬関連の政策とマネジメント、経営を理解し、地域の保険薬局やドラッグストアで活躍できる薬剤師を養成するのが狙い。国や地方の制度に関わる行政職も含め、医薬政策とマネジメント・経営にまで精通した専門的な人材輩出を目指す。初年度は、チェーン薬局やドラッグストアなどで働く社会人を含め、5人程度の学生を受け入れる予定。修了後に取得できる修士(薬科学)の学位は、海外で広く知られているMHA(医療管理修士)の「城西版」として位置づける構想を描く。将来的には、同分野で養成した人材による薬学発のシンクタンク設立につなげたい考えだ。
超高齢化社会が急速に進み、医療・介護に携わる人材の有効活用と共に、地域包括ケアシステムの構築を視野に、保険薬局やドラッグストアにおいても多職種連携を重視した効率的なマネジメントや経営が求められている。ただ、薬学部・薬科大学の学生のほとんどが保険薬局、ドラッグストアに就職している現状にもかかわらず、最前線の現場に即した臨床教育を実践できる教員が少ない課題があった。
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