米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は25日、スイスのアクテリオン・ファーマシューティカルズを300億ドル(約3兆4000億円)で買収すると発表した。6月に買収手続きを完了する予定。世界で主導的な地位を握るアクテリオンの肺動脈性肺高血圧症(PAH)治療薬フランチャイズを獲得し、重点領域の循環器系疾患や代謝性疾患領域を強化する。一方、アクテリオンの研究開発部門についてはスピンアウトさせ、J&Jが全体の16%を出資する研究開発に特化した新会社として立ち上げる方向だ。
J&Jは、消費者向け製品、医療機器、医薬品と多角的に事業展開を進めており、中でも医療用医薬品事業では循環器や中枢神経系、免疫、感染症、代謝性疾患、ワクチン、癌を重点疾患としている。アクテリオンは、PAH領域に強く、2015年売上高約20億スイスフラン(約2300億円)のうち同領域がほぼ9割超を占め、5製品を販売。トラクリアが12億スイスフラン、オプスミットが5億スイスフランと主力製品に成長している。
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