大正製薬は、抗ヒスタミン作用だけでなく、抗アレルギー作用にも優れた医療用成分ロラタジンを含有するアレルギー専用鼻炎薬「クラリチンEX」(要指導医薬品)を、25日から新発売した。同品はバイエル薬品が製造販売する医療用医薬品「クラリチン」を初めてスイッチOTC化した製品で、今月13日にバイエル薬品が製造販売承認を取得した。医療用と同量・同成分を配合(1日量ロラタジン10mg)し、眠くなりにくく、1日1回1錠の服用で鼻水・鼻づまり・くしゃみ等の症状に、効き目が長く続くのが特徴。
「クラリチン」は、効果の持続性と選択的ヒスタミンH1受容体拮抗作用を有するアレルギー性疾患治療剤で、世界123カ国以上(1月現在)で販売されている。日本国内では2002年から医療用医薬品として販売されている。
今回、スイッチOTC(要指導薬)として登場した「クラリチンEX」は、医療用と同量・同成分を配合しており、[1]しっかり効くのに眠くなりにくい[2]1日1回1錠で効き目が長く続く[3]集中力が低下しにくい[4]口が渇きにくい[5]早めの服用が効果的──という五つの特徴がある。
配合されている成分のロラタジンは、患部で有効に働くだけでなく、脳に入りにくい成分であり、自覚がなくて集中力や判断能力・作業能力などが低下する“インペアード・パフォーマンス”を起こしにくい。また、唾液の分泌を減らす抗コリン薬(副交感神経遮断薬)を配合していないので、口が渇きにくく、快適に過ごせる。
さらに、ロラタジンは抗アレルギー作用を持つ抗ヒスタミン薬であり、早めに服用することで、アレルギー発症の要因物質であるヒスタミンの放出を早期に抑える。こうした特徴を捉え、同社では花粉やハウスダストで鼻がムズムズしてきたら、つらくなる前に「クラリチンEX」を早めに服用することを訴求していく考え。
直径6.5mmの小型の錠剤で服用しやすく、成人(15歳以上)1回1錠を1日1回、食後(毎回同じ時間帯)に服用する。税別希望小売価格は、7錠1380円、14錠1980円。
「クラリチンEX」の新発売に伴い、ブランドサイト(http://www.taisho.co.jp/claritin/)を新設したほか、CMキャラクターには「男女を問わず幅広い世代の生活者に支持され、製品の信頼性や解決感を伝えられる女性であること」(同社)から、女優の井川遙の起用を決めた。新TVCMは2月から放映の予定で、『1日1回1錠、花粉ラクチン、クラリチンEX』といった切り口で、同品の効き目の良さをアピールしていくという。